一日一絵

公園に住む猫の健康を願いつつ、重ねる一日一日の記録。

公園猫 突然の訃報。

1月20日。
ここ数日、あたたかくて気持ちのいい日が続きましたが、
今日は、雨の気配が近づいてきました。
そして雨の後は、また寒くなるのでしょうね。

公園に行くと、山田さんから驚くべき知らせがありました。
この前、「猫が迷惑だ」と私をどなったオヤジが、
今日、遺体で海から上がったと言って、警察と役所が来ていたそうです。
自殺の可能性があるといいます。

清川さんもやってきて、
「2?3日見かけないから、もう生活保護をもらって引っ越したのかと
思ってた」
と言います。
私は、オヤジを最後に見かけた日がいつだったか、記憶をたどってみました。
数日前、猫をなでる私のずっと向こうに、自転車のそばで
空き缶をつぶしている人影を、見た気がします。
でも、また文句を言われるかもしれないので、私は完全無視していました。
帰る時も、空き缶をつぶす音が続いていました。
私は、猫がひどいことをされないか、心配しながら公園を
あとにしたのです。
あれが最後だったでしょうか。

いや、その次の日か、公園の柵を通る時、
ちょうど中から自転車で出てきてすれちがったオヤジがいましたが、
(顔をよく覚えてない)
あの人だったでしょうか。
あの時、海に向かおうとしていたのでしょうか。

山田さんがお線香とお酒を持ち出してきて、
清川さんがお皿に砂を入れてコップを用意し、
私たちはお別れの式をしました。

私はいつも遠目でしか見なかったし、どなられた印象しかないですが、
ずっと近所だった山田さんと清川さんには、また違った印象があるようです。

「気の弱か男やったもんね」
「害のある人間じゃなかったですね」
すると、私をどなったのは、
そういう人間が、自分より弱いと思われる人間に対して行った、
精一杯の虚勢だったのでしょうか。

彼が本当はどういう人間か、私にわかるはずがありません。
「あんただって人に迷惑かけてるでしょう」
と、とっさに言い返したのは、仕方のないことです。
本心ではないのですが・・・。

もしかしたら、オヤジはずっと自分が言われ続けた言葉を、
一度は言う立場になってみたかったのでしょうか。

「友達もおらんごたるやったですしね」
オヤジはきれい好きで、彼のおうちの周りは、いつも掃き清められて
落ち葉もなく、きちんと片付けられていました。
しかし、それがまた、
「こんなにきれいにしてるんだから、こっちに入るな」
と、縄張りを主張するようにも、
公園を汚す猫たちを拒絶するようにも、思えたのです。

私の前で猫を悪く言ったりしなければ、
こんにちはと言った時に、こんにちはと返してくれれば、
顔なじみになれたでしょうし、こうした厳しい生活の中でも、
それなりに小さな楽しみが生まれたはずなのに・・・。

しかし、そんな希望も持てなくなるほど、
オヤジは打ちひしがれて生きてきたのでしょうか。

友達が欲しいのに、話しかけることさえできない、
自分の気持ちとは裏腹な行動をとって、人間関係を更に
悪い方へ持っていってしまう・・・
私たちも、誰にでも、ありがちなことですね。
自分をコントロールするのは、難しいことです。

10012001

山田さん(仮名)と清川さん(仮名)は、妙なことを言い合いました。
最近、生活保護を受けるようにと、役所の担当が強制的に勧めに来る、
自分たちは断ったけれど、オヤジは気が弱くて断れず、
標的になっていたといいます。

お金をもらえて、この生活から抜け出せるなら結構なことじゃないか、
と、私たちは考えますが、色々な規約で生活を縛られるし、
いつまた切られるかわからない不安がある、と、二人は言います。
一旦公園を出て行ったら、それまで住んでいたおうちは壊されますので、
生活保護を切られて追い出されたら、また住む場所を探して
一から作り直さなければならず、今よりもっと悲惨な生活になります。

なるほど、生活保護を嫌がるのも、もっともな理由があるようです。
役所と行政のやる仕事は、利用者の立場を考えてないので、
信用されていないんですね。
第一、
「昔は、生活保護を受けさせてください、とどんだけ頼んでも、
絶対受け付けてくれなかった。働きもせずに金をもらおうやら
とんでもなか、お前らのような奴は、飢え死にするなら勝手に死ね、
といわんばかりの対応で、こっちが困ってもまったく無視やった」
「それが、今頃になって、頼みもしないのに強引に受けろ受けろち、
自分たちの都合を押し付けるだけやもん」

そうだったんですか・・・。
そうですね、私も
「受給は、保護を求めてきた相手に」
するのが、基本だと思います。
強引に受給を勧めるのは、何か理由があるのでしょうか。
解せないのは、なぜ不動産業者がからんでくるのか、ということです。

もしかして役所の担当と不動産業者、癒着してるんじゃないですか?
それに・・・
公園の担当なら、地域猫の話を知っているでしょうに、
山田さんを追い出した後に、猫がどうなるかとか、
全然考えてないんですね。

10011912
マルコとちびマルコ。

テーマ:野良猫と地域猫 - ジャンル:ペット

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コメント

こんにちは

また寒さが戻ってきましたね、お体にお気をつけて。
お返事は用件のみで構いませんからね(急がないし)

マルコとちびマルコちゃんは本当にそっくりですねえ。。。

  • 2010/01/22(金) 17:14:59 |
  • URL |
  • 山猫 #AGZLCPGo
  • [編集]

いらっしゃい、山猫さん。

すみません・・・。
また落ち猫が出て、半日つぶれたり・・・。
なかなかやることができず・・・。
無事だから言えるんですけど、猫って5階から落ちても平気なんですね~~~!
下が草地とかトタン屋根でよかったです。コンクリートだったら違ったかも。

マルコとちびマルコ、そうでしょう?

  • 2010/01/26(火) 00:09:22 |
  • URL |
  • みみた #-
  • [編集]

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公園猫のご紹介


1 山田おかあさん。
勝気で頭も運動神経も良いスーパーな美猫。
たくさんの子供を産みました。



2 山田あかちゃん。
おかあさんの最後の子供。
幼児体形の女子。



3 隣のおかあさん。
元は隣にあったおうちの飼い猫。
山田おかあさんと同じく、たくさん子供を産みました。
隣の猫たち全部の母では?



4 隣のハーブ。
レモンとはたぶん姉妹。顔半分黒いのでハーブ。
非常に顔立ちの綺麗な猫。超気が強く頭もよい。
2010年、やっとなついてくれました。
★2010年6月、
財団法人どうぶつ基金の助成を受け、
不妊手術を行いました。



5 隣のサビにゃん。隣の(元)おうちの猫。
レモンとハーブとはたぶん姉妹。
子供みたいに小柄であどけないが、何度も出産経験あり。
いつも皆から一歩遅れる。


6 山田番長

2010年10月末、現れた子猫。
ビビについてきたと思われる。
超よわい番長。


・・・・・行方不明になってしまった猫たち。・・・・・

今でも待っています。
優しい人に助けられ守られ、
無事に再会できることを 心から願っています。

山田マルコ。
いつのまにか公園に居ついた、
愛らしいうさぎのような子でしたが、
2010年12月18日、姿を消しました。



山田ビビ。おかあさんの息子。
美しいオスの白猫で、公園になくてはならない
存在でしたが、
2010年10月末、姿を消しました。



隣のダンボ。隣の(元)おうちの猫。
時間がかかったが、とてもなついてくれました。
体格のよい元気なオス猫だったが、
きょうだいの白茶と同じと思われる病状で、
ひどく弱ったところをビビに追われて、
2010年7月末、姿を消しました。

幸坊。
ビビと隣のサビにゃんの子5きょうだいの1匹。
一番元気で体格も良いので公園に戻し、
すくすく 育っていましたが、
2010年2月8日、突然姿を消しました。

橋の猫。
2007年ごろ現れ、しばらく山田さんちに居候の後、
橋の下に居場所を移動。
皆にかわいがられていた人懐こい子。


流れの黒。こわもて。
他所から来て居ついた猫。時々行方不明になりつつ、
ビビとボスの座を争っていました。


隣の青太。隣の(元)おうちの猫。
青い目が印象的なオス。体格は良いが、痩せてきた。
くいしんぼうでびびり。いまだになついてない。
2010年1月8日ごろ、姿を消しました。


隣のレモン。隣の(元)おうちの猫。
顔は怖いが、鳴き声かわいく、ひとなつこい。
レモン色の瞳のサビ猫。
2009年11月中旬ごろ、姿を消しました。

・・・・・・・・・・旅立ってしまった猫たち。・・・・・・・

山田すずまる
2009年12月5日ごろ現れる。
木登りが大好きな小さな男の子で、
何かの感染症のため体調を崩しながら
一生懸命生きましたが、
2010年11月18日AM4:23旅立ちました。



隣の白茶。
ダンボと双子のようにそっくりな、たぶん兄弟。
慢性的な体調の悪化に長く苦しみながら がんばって生きたが、2009,2月12日旅立ちました。



隣の緑。隣の(元)おうちの猫。
猫丸みみたが公園に通うきっかけとなった猫。
慢性的な体調の悪化に長く苦しみながら がんばって生きたが、2008,8月27日旅立ちました。


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