一日一絵

公園に住む猫の健康を願いつつ、重ねる一日一日の記録。

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公園猫  人の敵は人。


1月27日。快晴なのに、冷え込みの厳しい日が続きます。
さかのぼって・・・。

1月23日。快晴。
おうちから、ハーブがスタスタ出てきました。
体調いいのでしょうか、少し安心しました。

110123026
番長のあごの下に、ちょっびっと長く伸びた白毛。
じいさんみたいな貫禄です。さすが番長。

おうちがむき出しになって、風がまともに吹きあたって寒いのと、
盗難や投石などの被害を防ぐため、植木のあった場所に増築して、
母屋をガードすることにしました。
私たちは、廃材置き場から、上等の板と柱を何枚かいただいてきました。
(以前許可をいただいて、私も譲ってもらったことのある端材です。
廃材の処理には費用がかかるため、その方が業者も喜ぶのです)

次の日には、すでに出来上がっていました。

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寒い中、お疲れ様でした。
しかし・・・

1月25日。快晴と曇り。

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いつも寝こけている番長、いつも私に起こされます。

役所の担当が、増築分を元に戻せ、と言いに来たそうです。
「言うこと聞かんと、強制的に壊されるんです」

ほんの畳一枚分くらいの広さなのに。
そもそも、植木を残しておいてくれれば、増築の必要などなかったのです。
ここに木があったからといって、何か大損害があったでしょうか。

高く伸びる種類の木でもないので、剪定ぐらいでことは済んだはずです。
私には、切る必然性があったとは思えません。
わざと切った、それは山田さんたちの暮らしを妨害する意図があってのことと、
疑わずにはいられないのでした。
公園の維持管理は大事です。
しかし、現実にそこに、安全を脅かされながら暮らしている人間が存在するなら、
彼らの生存権を守ることが優先されなければならないと思います。

私は帰ってすぐ、役所の公園管理課に電話しました。
なんと、まだ6時なのに、担当部署は全員帰っていました。


1月26日。
午前中、役所の担当と電話で話をしました。
まず、
「なぜ住居の周りの木を根こそぎ切ったのか、
そこに生活する人に、配慮することはなかったのか」
聞きますと、電話の相手は、
「木陰に人が連れ込まれて犯罪が起きるかもしれないので」
と言いますので、
「それは逆ですよ、あそこに常に人の目があるから、犯罪が起きないのです」
と言うと、相手は
「いや、そういう認識ではありません」
・・・・・。

すると、山田さんたちが、人を連れ込んで犯罪を犯す可能性がある、と、
暗に言いたいのでしょうか。

山田さんたちとお付き合いして5年近くになりますが、
彼らは今の生活を守るのに精一杯です。
警察に目をつけられて、生活が崩壊するのを恐れて、
一台の放置自転車にすら、手をつけないほどなのです。
他のホームレスがどうかという事まではわかりませんが、
少なくとも山田さんたちに関しては、人を木陰に連れ込むほどの体力も、
あえて警察や世間に反抗する気力もありません。

ほとんどのホームレスは、静かに暮らすことを望んでいると思います。
むしろ、ごく普通の一般人や学生から、悪質な暴力や放火の被害を
受けることがあるのは、しぱしぱ報道で見るとおりです。
彼らには、鍵つきの玄関も緊急時の電話機もないのですから。

この担当者のような見方は、
少なくとも山田さんたちに対しては、悪意に満ちた見方です。
しかし、こうした話をしても、相手は全く理解しませんでした。

「今回、住居がさらされたことで、ホームレスが盗難、犯罪の
被害に遭う可能性を高めることになっています。
彼らが被害に遭ったら、どうするのですか」
と言うと、
「それは警察の担当だから、うちには関係ないです。
うちは、毎日通って、ゴミを置いておくな、とか独り立ちするようにと
指導するのが仕事です」
・・・・・・・。

「ひとりだちって、どういう意味ですか?」

ゴミとは、集めてきた空き缶等のことでしょう。
ホームレスは、それらを金属ごとに分別し、業者に売ることで生活費を
得ています。
換金するまでの間、分別して置く場所が必要なのは、仕方がないことです。

それに「ひとりだち」とは、どういう意味でしょうか。はっきりしています。
公園から出て行くことです。

この人たちは、毎日のように公園に行って、
この極寒の中、彼らが何キロも自転車で廻って集めてきた荷物を、
「ここに置いておくな」
と言ったり、遠まわしに
「ここから出て行け」
と言って、出て行きたくなるようにしむけてまわるのでしょうか。

「ゴミじゃなくて、あれは彼らの収入源ですよ。
じゃ、仮に犯罪の被害に遭ったとしても、ここから出て行けば、独りだちしたので
あなた方はよかったよかった、ってことですか。」

「いや、そうは言ってないですよ。仕事すればいいじゃないですか」
はあ???

「仕事したくてもないんだから仕方がないでしょう。
雇う会社がないなら、仕事なんかできるわけないじゃないですか」
と言うと、
「それは決め付けでしょう。仕事に就けないのは、選んでるからでしょ」
ときたのに、絶句しました・・・。

どうですか。
20代30代40代、新卒でさえ就職が難しいという昨今、
50歳60歳のじいさんが、彼らに混じって試験や面接受けて、
採用を勝ち取る可能性は、彼らと全く平等に、あると思いますか。
山田さんたちは、仕事を選べる状況にあると思いますか。


「今度役所が来て山田さんたちと話す時には、自分も立ち会いたい」
と言いますと、相手は
「いつ行くか、日にちも時間も決まっていないので約束できない」
と言いました。 では、
「山田さんたちに指導した内容を文書にして残して欲しい」
と言いますと、それもできませんとのことでした。
あれもできません、これもできません。
いったい何ができるんですか? あんた。
できることといえば、小さな住居を脅かすことだけか。


この人は、優先順位を完全に間違えていると思います。
公園の見た目をきれいにする前に、人の安全を優先するべきではないのか。
公園には現実に色々な人や生き物が存在し、彼らと共に常に変化する空間です。
安全や見た目のきれいさを拡大解釈して、
役所の許可した物の配置しか認めない、ということなら、
誰も出入りできないし、何も存在できない場所になります。

木陰が犯罪を誘発するというなら、一本の木も植えなければいい。
しかしそんな場所に、人は寄ってきません。
適正に木を管理すればよいことなのでしょうけど、その基準が、
公園管理課の恣意的な独断によっているのではないか、ということです。

彼らにもし、少しの思いやりがあったなら、
中低木を残しておくぐらいのことは、許容範囲だったのではないか、
と言いたいのです。


受話器の向こうの人間の頭には、脳みその代わりに豆腐が詰まっているんでしょう。
6時にはさくさく仕事をやめて帰れる人間は、
自分が世界の全てだと思っているのか。

こんなあほに払う給料に、自分の税金が使われていると思うと、腹立たしいです。
私にこうなら、山田さんたちにはもっと横柄な言い方をしたはずです。

このあほに腹を立てる一分一秒がもったいないと思いましたが、
何とか山田さんたちを守るために、彼らの立場になってくれる機関は、
ないものか・・・

電話口の豆腐脳オヤジが、
「就労支援の施設もあるんだから」
と言っていた施設を、新聞で読んだ記憶があったので、
就労支援施設などというものがどの程度のものか、知るためにもと、
電話してみました。

そこで応対してくれた人は、豆腐脳オヤジよりは、
まだ思いやりのある人のようで、私が山田さんたちを心配する理由と、
毎日生きることに精一杯の彼らには、採用されるかどうかわからない就職活動に
費やすエネルギーなんて、持てないことに、理解を示してくれました。

思いがけないことですが、その人は公園のことを知っていたので、
よく聞くと、毎年冬になるとおにぎりを配ってくれているNPOと、
繋がりのある施設だということがわかりました。

私は、就労支援や生活保護の前に、今現在のそこの暮らしを守って欲しい、
と訴えました。
優しく対応してくれたからといって、必ずすぐにどうこうなるものでもないとは
思いますが、とにかく人の目(悪意の目でなく、温かい目です)が
欲しかったのです。

快晴なのに、手がかじかんで、ちっとも温まりません。

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ころんころんのおかあさん。

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ハーブも機嫌よく、前より元気にはなりましたが、
やはり口元がおかしいような気がする、と山田さんは言います。
以前、隣のおかあさんが同じ症状になった時、病院で受けたお薬が、
まだ残っていたので、それを飲ませてみることにしました。

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おかあさんを撮っている間、手が冷たくて冷たくて・・・
澄み渡った青空です。

そして、本日、1月27日。快晴。昨日よりわずかにあたたかいかも。
役所の人間が来ないか、午前も午後も行ってみました。
午前中、山田さんはお留守でしたが、午後には会うことができました。

やはり役所の人が来て、増築分を壊すように、言って帰ったそうです。
しつこい・・・・・・豆腐脳。

「結局こうなるんですよ。自分たちは勝手に住み着いた悪者って感じです。
文句言うと、意地になってもっと仕掛けてきますからね」
なんて底意地の悪い、チームして・・・。

でも、ここ何年か、以前とは比べ物にならないほど、
ホームレスへの見方も支援の規模も、格段に変わってきています。
だからあきらめないで、NPOの人に相談してみたら、と言ってみました。
私もがんばってみるけど、1人では限界あるし・・・

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あかちゃん。

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今日もお外に出てきてひなたぼっこ。
お薬飲んで、さらに元気が良くなったそうです。

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甘えて、ころんころんして砂だらけになった後、さっさと帰宅しました。

ここでは、人を守ることが猫を守ることなのです。
猫たちは、皆、山田さんたちに救われ、守られてきました。
山田さんたちの思いやりなくして、生きてはこれませんでした。

テーマ:野良猫と地域猫 - ジャンル:ペット

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公園猫のご紹介


1 山田おかあさん。
勝気で頭も運動神経も良いスーパーな美猫。
たくさんの子供を産みました。



2 山田あかちゃん。
おかあさんの最後の子供。
幼児体形の女子。



3 隣のおかあさん。
元は隣にあったおうちの飼い猫。
山田おかあさんと同じく、たくさん子供を産みました。
隣の猫たち全部の母では?



4 隣のハーブ。
レモンとはたぶん姉妹。顔半分黒いのでハーブ。
非常に顔立ちの綺麗な猫。超気が強く頭もよい。
2010年、やっとなついてくれました。
★2010年6月、
財団法人どうぶつ基金の助成を受け、
不妊手術を行いました。



5 隣のサビにゃん。隣の(元)おうちの猫。
レモンとハーブとはたぶん姉妹。
子供みたいに小柄であどけないが、何度も出産経験あり。
いつも皆から一歩遅れる。


6 山田番長

2010年10月末、現れた子猫。
ビビについてきたと思われる。
超よわい番長。


・・・・・行方不明になってしまった猫たち。・・・・・

今でも待っています。
優しい人に助けられ守られ、
無事に再会できることを 心から願っています。

山田マルコ。
いつのまにか公園に居ついた、
愛らしいうさぎのような子でしたが、
2010年12月18日、姿を消しました。



山田ビビ。おかあさんの息子。
美しいオスの白猫で、公園になくてはならない
存在でしたが、
2010年10月末、姿を消しました。



隣のダンボ。隣の(元)おうちの猫。
時間がかかったが、とてもなついてくれました。
体格のよい元気なオス猫だったが、
きょうだいの白茶と同じと思われる病状で、
ひどく弱ったところをビビに追われて、
2010年7月末、姿を消しました。

幸坊。
ビビと隣のサビにゃんの子5きょうだいの1匹。
一番元気で体格も良いので公園に戻し、
すくすく 育っていましたが、
2010年2月8日、突然姿を消しました。

橋の猫。
2007年ごろ現れ、しばらく山田さんちに居候の後、
橋の下に居場所を移動。
皆にかわいがられていた人懐こい子。


流れの黒。こわもて。
他所から来て居ついた猫。時々行方不明になりつつ、
ビビとボスの座を争っていました。


隣の青太。隣の(元)おうちの猫。
青い目が印象的なオス。体格は良いが、痩せてきた。
くいしんぼうでびびり。いまだになついてない。
2010年1月8日ごろ、姿を消しました。


隣のレモン。隣の(元)おうちの猫。
顔は怖いが、鳴き声かわいく、ひとなつこい。
レモン色の瞳のサビ猫。
2009年11月中旬ごろ、姿を消しました。

・・・・・・・・・・旅立ってしまった猫たち。・・・・・・・

山田すずまる
2009年12月5日ごろ現れる。
木登りが大好きな小さな男の子で、
何かの感染症のため体調を崩しながら
一生懸命生きましたが、
2010年11月18日AM4:23旅立ちました。



隣の白茶。
ダンボと双子のようにそっくりな、たぶん兄弟。
慢性的な体調の悪化に長く苦しみながら がんばって生きたが、2009,2月12日旅立ちました。



隣の緑。隣の(元)おうちの猫。
猫丸みみたが公園に通うきっかけとなった猫。
慢性的な体調の悪化に長く苦しみながら がんばって生きたが、2008,8月27日旅立ちました。


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